fud・echo・blog

音の科学と熱量の爆発・Jurin Asaya PS118震えて考察⑤

アカペララップで畳み掛ける

Just for your enjoyment
ただ君を楽しませるために


I’m excited hope you feel the raps
ワクワク このラップを感じてくれたらいいな



前のフレーズで《ラップを感じて》ほしいとあって《パンチ》に続く音からも、隠しフレーズありそうです。


Punching like Tyson is science
タイソンみたいなパンチは科学領域 


(punchline tight sonic science)
完璧なパンチライン、音の科学だよ


1ミリの隙もなく狙ったところにビタビタにキメてくる完璧な《パンチライン》、計算し尽くされた音ハメは、まさに音の科学。コントロールが完璧なスキルの高いラップそのものを象徴するような隠しフレーズです。


I’m Neil de grass
私はニールドグラス


Spaced out but I’m grounded
“Spaced Out!”にいるけど”Grounded”にいる
(どちらも”ゲーム名”)



天体物理学者Neil deGrasse Tysonの名前のスペルを少し変えているので、《I’m Neil de grass》は〝私〟がゲームをする時のプレイヤーネームだと思います。
ボクシングの話をしていて、タイソンといえば、私はニールドグラスとプレーヤーネームを名乗り、科学的パンチラインを閃きつつ、2つのゲームに滞在して驚異的同時進行。忙しそうだけれど余裕な感じがします。
もう1つの意味は英文そのままで、もちろんJURINちゃん。


ぽわんとしてるけど地に足が着いてるよ


Like I’m near the grass
芝生の辺りにいる感じ


密告者の近くにいるみたいに
 

(Like I’m Neil deGrasse)
ニール・ドグラースみたいに



1つ目の意味はそのまま。2つ目は英文そのままで《grass》の意味が密告者。3つ目は隠しフレーズ。
JURINちゃんが素はぽわんとしつつも、やるときは誰よりも油断なく目を光らせて、クレバーな様子が表現されています。



Do this with a passion you see the flash
情熱を込めてやると光って見えるんだ


I write like fire fighters
消防士みたいに書く


I fill the draft
渦巻く炎が満ちる 


原稿を埋め尽くす



楽曲の印象はどこまでもクールでかっこいいのに、この熱さ、熱。心鷲掴みです。
1つ目の意味は、消防士の流れから、draftは爆発的火災のバックドラフトを指していると思います。

自分の中で充満した熱が爆発的に燃え上がっている。その炎を感じて立ち向かう。ものすごい熱量で原稿を埋め尽くしている。その時の勢い。表情。

空間裂くかのようなキレを見せるJURINちゃんのラップのクールさと、この内なる爆発的炎の熱との対比。
MVでは、書き上げた後の作品を〝クール〟に表現している〝時〟が見える。
歌詞では、書き上げようとしている真っ只中のその〝時〟が、〝熱さ〟が見える。
最後にこれが重なる。
時も縦横無尽。

キレキレなのに力抜けててふわり漂う心地よさのラップでJURINちゃんは最後に空間を裂いて、ふわり別次元へ行く。

哲学が余韻となる

《高次の》ものに圧倒され目が眩みながら最後まで和訳してみて、歌詞が貫くXGの哲学と、歌詞に垣間見えたJURINちゃんの姿が、余韻のように心に残ります。

XGが目指すのは本質的、本当の価値を求めて創造すること。
新たな価値を生み出すために、ひたすらに努力を積み重ねて実行する。文化への敬意とビジョンを持って、とてつもない熱量と労力をかけて実行する。
そのJURINちゃんらしさ心の熱さ美しさ。その価値。創造するということ。本当に光るのはどういう時か。
そういうことが、すごく心に。

この輝きは、この余韻は、いつまでも続く。そういう光だ。
XGのみんなそれぞれの美しい光が、自由に、心のままに、愛されて守られて…。大きく輝く、いつまでも。

題名〝PS118〟の意味?

世界中で盛り上がった説と、その後明かされたJURINちゃんご本人からの答え合わせまでを振り返ろうと思います。

当時、〝PS118〟という題名の意味について、謎めいた題名から、世界中で考察が盛り上がっていました。聖書詩篇第118篇(Psalm 118)の説が出ていて、私も胸熱くその説でした。

凄まじい努力と熱量のJURINちゃんを、始まりも始まりから側で見ていた制作チームが、様々な思いや祈りを聖書詩篇118に託したのではないか。と。

特に詩篇118で繰り返される
〝主に感謝せよ、主は恵ふかく、その慈しみはとこしえに絶えることがない〟
という一節を、初のソロとして立ち向かうJURINちゃんに捧げたのではと、思わずにいられませんでした。

​ですが後日、JURINちゃんご本人から〝PS118〟というのは元々ファイル名で、響きが気に入ってこれに決めた、という答え合わせが出た。

世界で盛り上がった説、みんなで大いに外した瞬間でした。ふふふ。
仕掛けた壮大な謎に対して、答えを言わなかったXGが、初めて自ら答えを明かしたのでは。ALPHAZ的歴史的瞬間かもしれません。

とはいえ、せっかく世界中で盛り上がってたし、もっと泳がせてーという気持ちが一瞬あったのと、同時に、JURINちゃんのセンスや意見が、題名という重要な決定にも間違いなく通っていて、風通しの良いクリエイティブ環境でのリアルな制作過程、尊すぎ…という気持ちと。

2つの感情が一気に押し寄せた、忘れられない初の答え合わせとなりました。

世界中の濃いファンが聖書まで調べるという、XGのクリエイティブの引力や、あのとき、世界中のファンが思いを巡らせた過程も含めて、ひとつの景色として、それもまた一興と思っていただけたら。

正解とは違っていたけれど、ファンが世界中で熱くなってる空気感や、思いを巡らせるあの過程がXG考察の魅力の1つで、ただ正解を当てるためだけの考察ではない、そんな風だった日々も含めて、これもまた一興なんだなと愛おしく振り返りながら、これにて締めくくりです。

追記

天体物理学者ニール・ドグラース・タイソンのスペルをもじることで、ゲームのプレイヤーネームということと、ゲームプレー中のシーンということ、タイソン博士が重要人物であるという、3つのことが同時に読み取れるようになっていました。

なので、GALAもそうなのだと!
博士はズーランダーにカメオ出演しているし、博士の名言はGALAの隠されたメッセージとリンクしているし。GALA考察にも博士のことを追記しました。


フランス語の謎を追うと裏物語が始まる・XG GALA震えて考察①