※この考察はシリーズものです。初めての方はこちらからどうぞ→#1言葉の化学反応・規格外の熱量・Jurin Asaya PS118震えて考察①
歌詞の意味が1つに見えるところと2つのところと、その支え合いと、その繋がり全てで伝える…二重螺旋構造みたい。
そして、それの出現は、歌詞にある《ビッグバン》以降なんです。
ビッグバン以降に出現する二重螺旋構造…それで伝えるってDNA…。XGの。
でも、ノイマンのフレーズは、裏のフレーズに2つの意味があるので全部で3つです。
3層構造。
歌詞の終盤は、ノイマンフレーズだけではなく、3重の意味があるところがいくつか出てきます。
そのことで、さらに空間の広がりを感じさせて、そしてMVで最後に、果てしない領域へ、別次元へJURINちゃんがふわり行く…
それを、JURINちゃんは始めから宣言しています。
始め
Destination out of this world
旅の終着点は別次元
It’s space travel
宇宙旅行だよ
New heights I’m seeing new lights
新たな光を見つめる私の新たな高みへ
I change levels
私は次元を変えていく
More space this race an exhibition
このレース、私のショーだよ領域もっと広げよう
この世界でレースとは、競い合うもの。
だけれど、JURINちゃんにとっては争うまでもないこと。
魅了するための、ブチかますためのエキシビションのショーでしかない。
だから、もっと自由に暴れ回る領域がいるよ、と。
別次元へ行くことも、果てしない領域を求めていることも、はじめから宣言しています。
対比によって見えるもの
対比する構造によって、鮮やかにイメージが浮かび上がったノイマンのフレーズでしたが、この楽曲に初めて出てくる対比がこちらです。
I want the galaxy baby
私は銀河が欲しいんだよ
You want the recognition
君は認めてほしいんだね
欲しいものを対比することで、承認を欲しがる人が多い世の中、手軽な承認欲求の時代において、本質や本当の価値を求めているJURINちゃんが見えます。
果てしない領域にあるような、簡単には到底手が届かないほど遠く感じて、見逃してしまいそうになる、本質的な価値。
惑星にダンク
And I’m dunking on your planet
それで君の惑星にダンクを決める
when I pass the rock
最高のパスを受け継いでね
I gotta vision when I drop it
キメるときにはビジョンが必要なんだ
世界に衝撃を与えるときには、そのカルチャーの歴史に敬意を払う。受け継ぐ。実行するときにはそうしたビジョンを忘れない。
そんな姿勢を感じます。
そして君の脳天をダンクするみたいに揺らすんだ。
カルチャーをリスペクトし、カルチャーへの愛から生まれるもの、創作するということの秘訣を、バスケをしながらこっそり教えてくれています。
ビッグバンへの過程
Makin’ a movie like Apollo missions
アポロ計画さながらの映像制作
Know what it cost me
どれだけコストかかったかわかるか
Know what it cost us
どれだけ犠牲を払ったかわかるか
Gotta bring the heat
本気の熱量を出す必要がある
This a Big Bang process
これはビッグバンの過程
何かを生み出したり、創造すること、制作過程、急激な成長、人の感情を揺さぶるアート、爆発的な何かを起こすにはどれだけの熱量と覚悟が必要か、障壁を吹き飛ばすエネルギーの凄まじさ、JURINちゃんが作品を別次元に持っていく過程、今までの描写と相まってビシビシ感じます。
ビッグバンの過程を描き、そしてビッグバンが起きる。
ビッグバン
エネルギーが最高値に達した時、ビッグバンが起きる。
ビッグバンを起こしたとわかるフレーズ。
Culmination reached
最高値に達した
このフレーズがきっかけとなって、1フレーズに2つ以上の意味が含まれる言葉遊びが炸裂し出します。
歌詞の構成上でも、ここでビッグバンを起こしているわけです。オシャレです。
They seeing a meridian
前のフレーズのエネルギーが最高値に達したという意味を引き継いで、このフレーズの1つ目の意味は、
人々は頂点というものを目にする
ビッグバンによって生み出された何かを目の当たりにして、人々がこれが頂点か…と慄いている感じがして、ビッグバンが起きたことがより確定的です。
そして、2つ目の意味は、
ぼんやり子午線を見ている人達
次のフレーズに繋がる情景描写です。子午線のある場所に〝私〟も居て、
I get around like Pac I be traveling
私ってあちこち飛び回る2パックみたい 旅してるよ私
(”I Get Around” =伝説のラッパー2Pacの楽曲)
そしてそこから、すぐさま別の場所へ飛び立ちそうな雰囲気で忙しそうです。
1つ目の意味は前のフレーズのシーンを、2つ目の意味では後のフレーズを補強しています。
このフレーズは、2つ意味があることで、それを境にシーンの切り替えをしていることが分かります。
このような英文がそのままで2つ意味があるタイプや、発音が同じで英文が変化するタイプがバシバシ出てきます。
次回へ続きます。
