浮かび上がる物語、からの
さて、フランス人の女の子を追っていたら1つの物語が浮かび上がってきました。
名も無いフランス人の女の子が、愛の力でメットガラを宇宙祭典に塗り替えた物語。
起承転結があり、物語と振付がリンクしていて、コメディタッチでくすりとさせ、楽曲の最初のイメージとは全く別物の物語として成立しています。
そして、そう読めたら、そうとしか読めません。
こんな物語が隠されていたとは、と思ったら、そういえば、あの言葉遊びがUndercover。
まだ謎は全部解けていないようです。
何層にもなっている…怖い…
何のための匂わせか。
Only Elle I know is the mag what’s the issue?
私の知ってるElleは雑誌だけ、何か問題でも?
文中なのに「Elle」のみ、文字の頭を大文字で強調し、冒頭のフランス人の女の子である「彼女」の存在を示唆しています。
歌詞の上で潜むような違和感は、物語上での異変を匂わせていましたね。
また、
I’m like a narc
ナルシストnarcで麻薬捜査官NARCて感じ
cause I’m always on the cover
いつもカバーガールなのに潜入捜査ってわけ
ナルシストnarcは、前のフレーズ《もはやアート、ファッションを愛するお洒落上級者》の流れから。
そして、麻薬捜査官NARCなので、on the coverの音から、Undercover潜入捜査という2重の意味になっています。
このJURINのセリフ、GALAの中に潜んで秘密裏に何かを行っている者がいることを本当は言いたい。
「Undercover=潜入、秘密裏に行う」ことから、フランス人の女の子の存在の匂わせをしていたわけです。
現代のSNSでの匂わせ。本当の言いたいことは別にあるというやつ。
現代のフォトの側面を切り取っています。
このUndercoverの匂わせのなんとハイセンスなこと。現代を、フォトを、匂わせを、こんな風に描写してしまうなんて。
それに匂わせがこれだけじゃない感じが漂う…
この物語で1番大事なものを秘めていそうな、本当の匂わせ。
というのも、Undercoverというキーワードが、MVのいくつかの映像と結びついたのです。
Under coverはキーワードの可能性大です。
つまり、フランス人女の子の存在が潜んでいることや、メットガラをXガラにしたのはそ女の子というオチのための、単なる伏線としてのUndercoverではないのです。
それこそUndercoverおとり。
結びついた映像にヒントがありそうです。
MVから紐解く
MVのCHISAパート前編で、部屋の窓の外には宇宙(恒星)が描かれていて、CHISAは部屋の内側に居ます。
CHISAはなぜ部屋の内側に居るのでしょうか。
この映像の時、まさにCHISAのパートです。CHISAは宇宙的とも言えるとてつもない価値について歌っていて、宇宙のど真ん中に居て輝いてて良いくらいなのに。
小部屋の中。
全員そうなんです。
HINATA、水面下にいた、浮かび上がってくる
JURIA、黒いマントに覆われている
HARVEY、扉の中の小さな部屋で黒マント
MAYA、暗がりに居る、マントを脱いで最終形態
COCONA、黒いマントに覆われている
JURIN、鏡の中、最終形態直前のJURINは闇の中(から登場)
全員、素晴らしい最終形態になる前は何かの内部にいたり、覆われていた、ということが描かれています。
最終形態後に大きな部屋など室内に居ますが、描写の仕方を比べても、最終形態前は〝隠されていたこと〟を表現していることが分かります。
それは、秘められていたのです。
秘められた物語の本質は?メットガラをXガラにしたものとは?
内側にあるもの。覆われているもの。見えなかったもの。隠されていたもの。
秘められているもの。
そういったカットがMVでまず描かれていました。
メットガラをXガラにしたのはフランス人の女の子ですが、何がメットガラをXガラにしたかというと、フランス人が本来持っていた潜在的な思いです。
この愛のためなら宇宙の果てまでも行きたいという強い思い。
愛する力が、メットガラをXガラにした。
今思うと、女の子のこの愛は、純粋でとてつもないファッション愛、という気がします。
だけれど、潜在的なものは当然見えていなかった。
自分の愛の力に、こんなにも力が秘められているなんて自分でも知らなかった。
だから最後に、自分がこんなすごいことできてしまうなんてと、恍惚とする。
MVも物語も潜在的なものを描こうとしています。
秘めているもの、潜在的な愛の力、そしてそれを発揮すること、これが物語の本質です。
また、誰も名前を知らない無名のフランス人女の子なので、有名無名は関係なく、人の持つ潜在的な愛の力をフランス人の女の子は象徴していると思います。
フランス人の女の子=潜在的な愛の力、それを発揮すること
物語とMVから紐解く、メッセージ
なぜMVのCHISAパート前編で宇宙と内側を同時に描いているのか?というと
CHISAの歌う宇宙的と思える価値や輝きというのは、それは同時に、内側の価値や輝きのことなのです。
In all the realm of eternity
永遠という領域において
このフレーズは、モーゼやイザヤなど歌詞の文脈から、キリスト教の教義が思い浮かびました。
キリスト教の教義で魂は永遠とされています。
つまり、ここでいう永遠とは、魂のこと。
魂の領域とは、生きとし生けるものの内側。全ての生命その内側のこと。
誰にも何にも推し量られることのない揺るぎない価値、炎(エネルギー)、力というものは、それは全ての者の内側にある。
誰の中にもあって、あなたの中にある。
それら潜在的な力は、宇宙の力。
それがあなたの中にある。
これが隠されたメッセージのように思います。
このメッセージは、チャップリンのライムライトでの台詞や、天体物理学者ニール・ドグラース・タイソンの名言ともリンクします。ここにも招待客が。(タイソン博士については次ページで)
MVで宇宙と一体となっている女の子(フランス人彼女)は、その表現として、なんて素敵で美しい。
全員、秘められていたことが描かかれた後に、MV後半では最終形態の姿を披露している、このことは、
内側のその価値を解放しよう。
秘められた愛の力を。
潜在的な力の解放、それは、現すこと。発揮すること。実行すること。
あなたの本来持っているものを誇って、発揮するんだよ。
そういうことを伝えてくれていると思います。
無理に決まってる、できるわけない、そんな思い込みや固定観念を打ち払って。
そういう思いを、名も無いフランス人の女の子のこの物語で、揺るがない自信に満ちたGALAで、XG各々さらにレベルUPした能力解放で、見せてくれている気がします。
実際、主題とメッセージがわかった後パフォーマンスを見ると、元の楽曲イメージ+裏主題が一体となった新たなエネルギーを感じました。
楽曲登場人物達が、XGの皆が、私たち潜在的なものこうやって発揮するよと、バチバチにXを炸裂させながら。
きらびやかで、現代やファッションが見事に描写され、様々なカルチャーが散りばめられ、自信に満ちていて、バリバリにかっこよくて、絢爛で豪華、見惚れて聴き惚れて、聴くだけで力を貰っていたら、秘められたメッセージは内側の価値を、生きとし生けるものをこんなにも讃えている。さらに深く私達を励ましてくれている。
裏主題が潜在的なものなら、表は、それの現れであるファッション✕自信と思うけれど、表は絢爛豪華で素晴らしく、裏をよく見てみると手仕事の入り組んだ美しさが光るこの作り。
これは、表地と裏地…。ファッションにちなんだクチュールを想起させる作り方をしていると思います。
怖い…
しかも、潜在的なもの、という裏主題のために、物語を潜ませて作っている…
怖い怖い…
そして、

