GALA震えて考察シリーズ|裏物語メッセージ本編の第4回目です。
初めての方はこちらからどうぞ→#1フランス語の謎を追うと裏の物語が……
なぞなぞ始めと終わり
そして、GALAに連なる謎を紐解いていった先で、GALAに仕掛けられたこの謎は、はじめから予告されていたと気づく。
そう。歌詞序盤の《Riddle me that》なぞなぞを解いてみな、というフレーズ。
単なるセリフではなく、この楽曲全体に仕掛けられた壮大な謎解きへの予告であり、謎が深まるほどに意味が効いてくる仕掛け。
そして、謎を解き進めて、GALAには隠された裏の主題があると気づいた瞬間、繋がるピース…
それが、クラシックの名曲、エルガーの『エニグマ変奏曲』です。
エニグマ(Enigma)は〝なぞなぞ〟という意味の通り、この曲には、謎が仕掛けられていて、隠された裏の主題を持つことで知られています。
招待客として、エルガーいるかもしれません。
GALAに裏主題があると分かってからじゃないと、エニグマ変奏曲がリンクしているということに気づけない仕組みです。
楽曲に散りばめられたピースたちは、謎を解くための〝ヒント〟でありながら、いざ解いてみるとそれ自体が〝答え〟そのものとして鮮やかに反転する。
同じセリフや振付なのに、表から見るか、裏から見るかで全く違ったものとして反転してしまう仕掛けのように。
クチュールの表地と裏地の素晴らしさを、美しくひるがえして見せてくれるスーパーモデルの所作のように、GALAという極上クチュールの表地と裏地を見せるかのように仕掛けは反転し、そして、それがまた次の扉を開けるヒントになる。
序盤の《Riddle me that》という不敵な予告通り、私たちが仕掛けられていたのは、壮大な、それでいて流れるような美しさの、なぞなぞ。
表(歌詞)の序盤と、裏(裏物語)の終盤にある〝なぞなぞ〟というキーワードの仕込みは、まるで、細やかな美しい見たことのない飾り縫い。
細部にまで渡る、秘めたる美しさ…
不思議なことに、なぞなぞについて書いていたら出てきたキーワード。
序盤と終盤、反転は答えそのもの、そんな謎めいたエニグマ。
序盤と終盤の反転が答えそのもの、とは。

それは、この画像の、MVの序盤に描かれる宇宙と一体化している女の子。
終盤に分かった謎は、秘められたあの真実のメッセージで、序盤の謎めいた絵は、あのメッセージそのもの。
終盤と序盤の、謎とメッセージの鮮やかな反転。
最初はあまりに謎めいていて、ミステリアスに見えたかもしれません。
けれども、あのメッセージが現れてから、このイメージを見つめると、メッセージそのものが美しい絵として表現されていて、絵とメッセージが重なるようにさらに胸に迫って、美しかった…
それはこの世界の真実であって永遠のエニグマ。誰もが簡単に触れられない場所に、最も大切な真実を隠しておくような祈りでもあると思うから。
きらびやかで、現代やファッションが見事に描写されていて、揺るがない自信に満ちたスタイルのバリバリのかっこよさに、見るだけで聴くだけで力を貰っていたら、裏に秘められていたメッセージが、こんなにも、私達をまた深く励ましてくれているなんて。
いつもXG、これくれるんです。
GALAが貫くのは、やはり、私達をどこまでも深く励ましエンパワーメントする、XGの哲学。
メッセージを見つけた時、まさに宝物を見つけたような感動が胸に押し寄せました。
あまりに美しく秘められていて。
簡単に触れてはいけない大切な宝物で。
XGALAに塗り替え、境界を溶かすほどの圧倒的情熱、カルチャーへの深いリスペクト、ユーモアもXGらしくて、ビジュアル、歌唱、パフォーマンス、そして惑星の軌道のような緻密なフォーメーションの隅々に至るまで、それぞれがさらに能力を、内側のパッションを炸裂させていて、ただでさえ、ただただ恍惚となってしまうのに、メッセージそのままのXGの輝きも重なり見ているよう。
炸裂するXGのこの輝きは、内側から発せられるこの煌めきは、不滅で永遠。
けれど、同じ時間軸にいてリアルタイムで目撃する幸せも、応援も、熱狂も、共鳴も、今この時を逃せない。
和訳の言い訳
GALAを日本語訳にするときに気をつけたこと。
Just one touch, just one cut
この訳は、
たちまち琴線に触れる、ほんの一瞬の所作で
と、最初日本語に訳してみましたが、もう少しなんとか良い日本語訳にならないかと…
まず1つ目には、just one cut の後でEXODUSと来るので、出エジプトでモーゼが海を真っ二つに裂くことと、その時、モーゼはほんの少しの動作だったという話なので、そのjust one cutがあると思います。
日本語訳は、ほんの少し手をかざしただけで切り裂く感じが出ると良いなと。
EXODUSは、宇多田ヒカルもそうだと思いますが、EXODUSの後にイザヤ書の1節の〝門よ開けよ〟ととれる部分があるので、前後関係としてもモーゼが近いのでセットで考えて、モーゼの感じを出したい。
もう1つは、ファッション、カルチャーがモチーフの楽曲なので、ワンカットはたった1枚の写真、映像のワンカットで、たちまち心を掴んだ、オードリー・ヘップバーンや冨永愛さんやアノック・ヤイが思い浮かびましたが、誰に限らず原石が世の中に見つかる時の感触、私達が推しを見つける時の感じも想起させます。
XGのミュージックビデオなどの映像作品のワンカットが私達の心の琴線に触れてしまうような、その時のちょっとした動きとか顔の傾きとか立ち姿とかに心奪われる、その時の感じも込めたいなと思いました。
そして、その人に触れただけで、その人にぴったりのドレスを作る、魔法使いのようなデザイナーが布生地を裁断する時のカット。
私は、この3つを含ませたいなと思ったのですが、
Just one touch, just one cut
この歌詞は、この3つどころか他の読み方も読み手に委ねて、広がりがあり、でも謎めいています。これが全てで、完璧な素晴らしい歌詞。
これしかないのですが、せめてこの3つを日本語で近しいようなところに持っていきたいと意味を込めたら長い。
もう少しなんとかなったらいいのに。
追記!ぴったり!
Just one touch, just one cut
一触即発の機、切り拓くは一瞬
状況がどう転ぶか分からない緊迫した中でのチャンスということと、3つの込めたい意味にも通じるところがあること、触れるという漢字も入っていてぴったりな、一触即発の機。そのチャンスをすかさず掴み取り切り拓いて新天地へ。
原文のようにどちらにも〝一〟と韻を含めつつ、古典映画のナレーションのような感じで。
I just turned Met Gala into an X GALA
の和訳は当初、楽曲に裏の物語を見つけて、裏の物語の文脈に近い感じで訳していました。
でも、それでは表と裏の分離を作れていないと気付いて、裏の物語と表の世界観があまり響きすぎるのは楽曲のコンセプトではないと思うので、フラットな感じに書きなおしました。
こんなのきりがないと気付きました。言い訳してる場合かというとそうではないので、おしまいにします。
最後まで読んでいただき、ありがとうごさいました。
追記
楽曲テーマの煌めきの正体の1つに倍音があると思うのですが、脳が喜ぶし(COCONAの倍音、特にglamですごい出てる気が。多く出るような歌詞にしてる気が)なぞなぞを解いて明らかになった時ぱぁ〜っと脳喜ぶし。この楽曲をどう表現していいか今もわからない。全てひっくるめて、全て凄すぎて、脳が喜ぶ。
追記
隠されたメッセージとリンクする人物に天体物理学者ニール・ドグラース・タイソンを追記しました。(前のページ、隠されたメッセージにて)
GALA楽曲歌詞にあるブルースティールやムガトゥは映画ズーランダーですが、ニール・ドグラース博士も、ズーランダー2にカメオ出演しています。
ニール・ドグラース博士は、アメリカの天体物理学者であり、司会者、俳優、作家です。
GALAの隠されたメッセージにリンクしているのは、最初はチャップリンのライムライトと思っていたのですが、ニール・ドグラース博士の方が結びつきが強いです。むしろ博士。
JURINちゃんのソロデビュー楽曲PS118、ニール・ドグラース博士での言葉遊びすごいので。こちら↓


