fud・echo・blog

XG-GALA謎を紐解くと浮かび上がる物語②考察感想/和訳の言い訳

このページはXGのGALA考察感想の後編です。

前編はこちら↓からどうぞ。

XG-GALA謎を紐解くと浮かび上がる物語&裏メッセージに感動し震えて考察

GALA考察感想の続き

GALA…
きらびやかで、現代やファッションが見事に描写されていて、様々なカルチャーやユーモアが散りばめられていて、揺るがない自信に満ちたスタイルでリスペクトの深さとパワーを感じて、もう、バリバリにかっこよくて、絢爛豪華で、見惚れて聴き惚れて、聴くだけで力を貰っていたら、裏の主題に秘められているメッセージは、さらにこんなにも私達を深く励ましてくれているなんて。
メッセージを見つけた時、宝物を見つけたようでした。
煌めきが幾重にも重なるような。

浮かび上がった物語や主題を裏とするなら、楽曲のファッション✕自信スタイルは表。
表は絢爛豪華で素晴らしく、そして裏をよく見てみると細工の入り組んだ美しさが光るこの作り。
これは、楽曲モチーフのファッションにちなんだクチュールを想起させる作りをしていると思います。極上クチュールの表地と裏地。
怖い…

そして、表に対して裏の物語は別物ですが、裏の物語の感じに対して、裏の主題やメッセージも、コメディタッチな物語にこんなメッセージがという感じでまた別物な感じです。表裏だけではなく、内部が深い層…見たことのない極上クチュール…
怖い…

この画像の、MVで最初に描かれている宇宙と一体化している女の子も、裏主題や裏メッセージがわかると映像表現の意味が胸に迫って感動したり、楽曲に散りばめられているものは謎を解く時のヒントでありながら、謎を解いたら答そのもので、それがまた次のヒントになったり、序盤のriddle me thatのメッセージ通り、なぞなぞが凄すぎでした…
怖い…

そして、謎の主題を紐解いてみて、気付いたんですが、エニグマ変奏曲もリンクしてるかもしれません。これは、散りばめられた謎を紐解いた後、やっと主題があるとわかってからじゃないと、エニグマに気付きにくい仕組み…
うふふ…怖い…

あと、表の文脈だと自信に満ち溢れたセリフだけれど、それと同じセリフが裏の文脈だとコメディになったり、見える風景が表裏で違ってくるんです。同じセリフなのに。
振付も裏の物語の文脈だとコメディに見えてくる部分があったり。同じものを見ているのに。
怖い怖い…

恐ろしい…恐ろしすぎる…サイモンさんとてつもない天才…XGALX才能集団…
凄すぎて、怖い怖い言いながら考察してました。考察しがいがありすぎる…
そして、XGだからこそ、これを表現できる。パフォーマンスから宇宙を感じる。緻密なフォーメーションは惑星の軌道のよう。ビジュアルも歌唱もダンスパフォーマンスも個性もそれぞれにさらに能力を解放している…なんて恐ろしい子たち…

XGとXGALXとXGALA素晴らしすぎて、恍惚となってしまいました。同じ時間軸で、凄さを体感できる幸せ。ありがとうございます。

そして、裏メッセージがこんなにも美しく秘められているので(まさに宝物のよう)伝わり方を考えた時に、本当は秘めておいた方が良いのかもと迷いましたが、私も内側から熱量出てうぉー!と書き始め、あの裏メッセージはとても大事なものだから、短く端折って違って伝わったりそういうことがないように、そのためにも散りばめられた謎を紐解く過程も全部大事と熱量のまま感想も書き連ねてしまいました…なんか知らんけど…

歴史に名を残す傑作GALA…世の中…世の中もっと…XGもっともっと…



和訳の言い訳

GALAを日本語訳にするときに気をつけたこと。

Just one touch, just one cut

この訳は、

たちまち琴線に触れる、ほんの一瞬の所作で

と、日本語に訳してみましたが、もう少しなんとか良い日本語訳にならないかなあと思うので、自分のためにも忘れないように書いておきます。

まず1つ目には、just one cut の後でEXODUSと来るので、出エジプトでモーゼが海を真っ二つに裂き多くの民を新天地へと導くことと、その時、モーゼはほんの少しの動作だったという話なので、そのjust one cutがあると思います。
日本語訳は、ほんの少し手をかざしただけで切り裂く感じが出ると良いなと。

EXODUSは、宇多田ヒカルもそうだと思いますが、EXODUSの後に、イザヤ書の1節の〝門よ開けよ〟ととれる部分があるので、前後関係としてもモーゼが近いのでセットで考えて、モーゼの感じを出したい。

もう1つは、ファッション、カルチャーがモチーフの楽曲なので、ワンカットはたった1枚の写真、映像のワンカットでたちまち心を掴んだ、オードリー・ヘップバーンや冨永愛さんやアノック・ヤイが思い浮かびましたが、誰に限らず原石が世の中に見つかる時の感触、私達が推しを見つける時の感じも想起させます。

XGのミュージックビデオなどの映像作品のワンカットが私達の心の琴線に触れてしまうような、その時のちょっとした顔の傾きとか立ち姿とかに心奪われる、その時の感じも込めたいなと思いました。

そして、その人に触れただけで、その人にぴったりのドレスを作る、魔法使いのようなデザイナーが布を裁断する時のカット。

私はこの3つを含ませたいと思ったのですが
Just one touch, just one cut
この歌詞は、3つどころか他の読み方も読み手に委ねて、広がりがあり、でも謎めいています。これが全てで、完璧な素晴らしい歌詞。
これしかないのですが、せめてこの3つを日本語で近しいようなところに持っていきたいと意味を込めたら長い。
もう少しなんとかなったらいいのに。

I just turned Met Gala into an X GALA
の和訳は最初、楽曲に裏の物語を見つけて、裏の物語の文脈に近い感じで訳していました。

でも、それでは表と裏の分離を作れていないと気付いて、裏の物語が表の世界観にあまり響きすぎるのは楽曲のコンセプトではないと思うので、フラットな感じに書きなおしました。

こんなのきりがないと気付きました。言い訳してる場合かというとそうではないので、おしまいにします。

長いのに最後まで読んでいただき、ありがとうごさいました。


追記

楽曲テーマの煌めきの正体の1つに倍音があると思うのですが、脳が喜ぶし(COCONAの倍音、特にglamですごい出てる気が。多く出るような歌詞にしてる気が)なぞなぞを解いて明らかになった時ぱぁ〜っと脳喜ぶし。メッセージはもはや教え。この楽曲をどう表現していいか今もわからない。全てひっくるめて、全て凄すぎて、脳が喜ぶ。

関連記事