二人がかりでも、最強おやつもいらないと暴れて切れず、安定の抱っこ体勢でいざ切ろうとしても猫は液体、逃げられます。過敏症の愛猫は不安感強く、道具を怖がります。ブラシさえ。洗濯ネットやエリザベスカラーももってのほか…過敏症でだっこを嫌がる時期もあり…。
猫にとって爪切りは大事、愛猫はストレス性の知覚過敏症で、掻きむしりによる怪我軽減のために爪切りは必須。
どうすればなるべくストレスを与えず爪を切れるか早く辿り着きたかったものです。似たような猫ちゃんや同じような境遇の猫ちゃんもいるのではと、このページでは愛猫にもできた爪切り対策、爪切りのコツや準備、おすすめの爪切りについて紹介します。
爪を切ろうとすると何をしても効果なく逃げる愛猫。ストレス性疾患を持つ愛猫にストレスになる爪切り方法での断行は、断念。起きているときが不可能ならば、寝ているときにこっそり切ります。
初めの頃はコツもわからず、ただ単に寝ているときに切ろうとして気付かれ逃げられたり失敗ばかりでした。コツと準備を踏まえて爪を切ることで、寝ている間に（暴れることなく逃げることなく大人しいうちに）起きているときよりストレスをかけずに、爪を切ることができるようになりました。
コツと準備の前にまず、寝ているうちにこっそり爪を切るには、爪を切るときに音や衝撃の少ない爪切りが必須です。
先々代の頃から色々な爪切りを使っても、使い心地は似ていてそういうものと思っていました。
が、猫壱爪切りは切れ味が別格です。力を入れなくても切れ、切る時の音が小さくサクッ。よく切れる刃物の精度を感じます。※800年以上続く刃物産業のまち関市製造
寝てる時こっそり爪を切るには、切る時の音も負荷もなるべく少ないこういう職人技刃物でなくては出来ないので必須アイテムです。
使い慣れていないギロチン型ではなく慣れているハサミタイプで抜群の切れ味、人間の方の苦手意識も薄くしてくれました。
※掻きむしりがひどい場合、爪を切ると鋭い部分ができ掘削力が上がるので、掻きむしりが比較的落ち着いている時期に切りたいです。
準備その１ 爪を切りたいと思ったら、爪は切りません。
切らずに猫の寝ているときに足をそっと触るだけ、爪を切れるぐらいの体勢で側にいるだけ、それに慣れさせる期間を作ります。寝てる時触られたけど撫でただけにゃ？となるように。同時に眠りの浅さ深さを観察します。
※睡眠のお邪魔は基本的にこの爪切り準備期間だけにしたいところです。
準備その２ 素早く遂行するためイメトレします。
寝ていて触る時、眠りを妨げないような優しい肉球の押し加減と爪の出方を確認し、イメトレしておきます。
肉球を押しやすく爪を出しやすい自分の体勢と愛猫の睡眠スタイルを見つけておきます。すぐ手に取れる所に爪切りを置いておきます。
どこまで切るか切るべき爪の位置も爪先から何mmとイメトレします。
猫の爪はどこまで切る？の図
実際猫の爪を透かすと見えるピンク色の部分は血管や神経が通っている（下の図のピンク斜線部分）ので、切っても良いのは下の図の水色線部分までです。慣れないうちは水色線は狙わず安全に爪の先を1〜2mm少し切る程度で十分です。人間の爪もピンクの部分は切ったら痛いです。
ピンク斜線部は血管と神経がある。絶対切らない。
爪を切る順番もイメージ。愛猫の場合、最も悪さをする両後ろ足真中2本をまず切ります。
チャンス！ 眠りが浅くなく切りやすい睡眠スタイルなら、切ります。
触っても起きないし切りやすい体勢、このタイミングがきたらイメトレ通り音を立てないよう爪切りを手に取り肉球押して爪を出し素早く切ります。
全ての爪を切る欲は出さず、爪切りの夢見たにゃ…程度で終えるようにします。愛猫の場合、1、2本です。
愛猫は気付くと甘噛したりもしますが、撫で撫でするとスヤ〜と寝ます。気付いたら深追いせず切りません。2、3日連続して切ったら、しばらく切らず触らず。警戒しだすのと嫌な記憶にしないことが大事です。
いかに痛い思いや嫌な思いをさせないか、に尽きます。愛猫の怖がる道具を見せず嫌な怖い思いをさせないうちに終えるので、愛猫にとって最もストレスも少なく、愛猫にできる唯一の爪切り方法です。
この方法の初心者の頃は不器用でうまくできないこともありましたが、コツがわかってきて徐々に上達しています。狙った位置も切れるようになってきました。何しろ切りやすくサクッですから。
次ページは、爪を切ってその後の爪ヤスリについてです。
